INSTRUMENTS

INSTRUMENTOS ANDINOS  ~アンデスの楽器の世界~

INSTRUMENTOS DE VIENTO

★QUENA  ~ケーナ~

ケーナは我が国ではだいぶおなじみになったアンデスの古くから伝わる縦笛です。

古くは、プレ・インカ時代にすでに吹かれていたようで遺跡から発掘された副葬品の中には、石・骨・土製のケーナが見つかっています。骨の材料としては、コンドルの他、人骨も使われたと言われています。指孔の数は、前面には、七つのものから、4つ、5つのものも発見されています。(下図参照)

現在のケーナは、その殆どが葦や竹で作られています。ケーナは昔から常に人々の生活の中にあって、冠婚葬祭の時、ワンカラなどの小太鼓と一緒に合奏されていたようです。

スペインによるインカ帝国の侵略後、キリスト教の流入と共に西洋文化と融合する中で、西洋流に調律されたものが主流となり、現在見られるような形になっていきました。

ケーナの構造の特徴のひとつは,吹き口リードがなく、管の端に「U」「四角」というような小さな切込みが入れらており管の上端に息を微妙に吹きつけて鳴らします。

現在の標準タイプは吹き口が「Uの字」の形がよく使われています。アンデスの田舎では、軽くて肉薄の素材のもので、「四角い」吹き口のケーナが好んで使われています。指孔の数は笛の前に6つ後ろに1つの計7つです。

管の長さに応じtて名前も変わります。最もよく使われている「ケーナ」は、38~40センチ程度でG長調に調律されています。

このケーナの長さを基準として、長いもので50センチ程度のものを「ケナーチョ」、また短いもので25センチ程度ものが「ケニーリャ」と呼ばれています。



現在のケーナ

現在のケーナ のU字の吹口

四角い吹き口のケーナ

骨のケーナ チャンカイ文化

竹のケーナ チャンカイ文化

★ZAMPOÑA  ~サンポーニャ~

サンポーニャとは、アンデスでのパンパイプの総称です。アイマラ語ではシークと呼ばれています。

サイズによって小さいほうから、「チーリ」、「マルタ」、「サンカ」、「トヨス」の種類がありますが、名称は地方地方によって変わってくるようです。

長さの違う管を音階順に交互に二列に並べ、束ねられた笛です。束ねた手前の列がイラ、向こうの列がアルカと呼ばれています。

素材は葦や、節の長い竹を使います。薄い素材のソンゴ、 厚目のキメなどが使用されています

管の先端は、節を利用して、底はふさがっています。

長い管が低音で、 短い管が高音となってます。伝統的な配列では右側が低音、左に行くにつれて高音となってます。また、反対も配列もあります。

サンポーニャの音の出し方は、 空きビンの口に下唇をあてて吹くと、 ボーっというような音がでるのと同じ原理のため、肺活量が必要で、腹式呼吸で吹くことが重要です。

元々は音階の違う一列の物2段がセットで、担当別に交互に吹き合うコンテスタード(トレンサード)奏法が主流で、大勢で演奏するシクリアーダが基本でした。

この演奏方法は、ペルーの北海岸線沿いに栄えたモチェ文明(MOCHE)と、ナスカ文化(NAZCA)において、生まれた奏法です。

一般的な演奏グループでは2段を一人で吹く奏法と、一列を担当別に吹く奏法が一般的です。

最近では、クロマティック(3列管)を吹く演奏者も増えてきました。